【投資】大戸屋HDがコロワイド傘下に

投資
スポンサーリンク

コロワイドが仕掛けていた敵対的TOBが成立した模様

大戸屋がレンチンになる?

大戸屋は東京へ研修に行った時に近くにあったので数回食べに行ったことがありました。
当時はまだ関西にほとんど店舗が無かったので地元で行けない店でもあったので昼食はほぼ毎日大戸屋でした。
当時からちょっと料理が出てくるのは遅めだったように記憶していますが、味は悪くないし量もそこそこあって値段も高くなかったように思います。ちょうど一番大戸屋が人気あった時期でしょうかね。

大戸屋の店舗はなぜ外から見づらい二階や施設の中にあるのか

人通りの多い路面に面している店舗が無い

買収話とは別の話になりますが、大戸屋のお店は二階だったり集合施設の中でもちょっとわかりにくい場所にあることが多いです。
それには理由があってまぁ家賃が少ないというのもあるんでしょうけど「並んでいても人に見られにくい」という事のが理由だとなにかで見たことがあります。
え?と思いましたが、大戸屋はメニューが和食で比較的ヘルシーなものも多いため女性客も多いです。その女性客でも特に一人客を取り込むための戦略が「並んでいても人に見られにくい」なんだそうです。
なるほど。今はとこかく当時の人気があり昼食時はいつもいっぱいで行列が出来ていた事を考えるとそのやり方は正解だったんでしょうね。

大戸屋はなぜこうなってしまったのか

店内調理が売りの美味しい女性でも入りやすい定食屋だったのに

チェーン展開をしているお店ですべて店内調理というのはめずらしいというか他に無いのではないでしょうか?大体どこもセントラルキッチンがありますからね。
サイゼリヤなんて火を使うことすら無いとか。
まぁその店内調理が提供時間の長時間化をまねいてしまっている一員なのは間違いないですが。
ただそれでも私が東京で大戸屋に行ったことがある時期は人気のあるお店でした。

それがなぜ業績低迷しているのか。
きっかけは創業者が亡くなった事のようです。これをきっかけに勃発した創業家の息子と経営陣との対立が始まりました。
創業者は53歳という若さで急逝してしまったため、相続対策もなにも出来ていなかったようです。
亡くなった後、創業者の妻と息子に株が渡りこの二人が筆頭株主と第二位の株主になります。
ただ、大量の株を相続するとなると多額の相続税が発生します。これを創業者への慰労金で賄おうとしたが経営陣からの反対にあい実現しませんでした。
そこで創業者一家はコロワイドへ株式を売却し現金を手に入れる事を選択しました。

この経営陣の対立が直接的に影響しているのかはわかりませんが、この頃から大戸屋は値段が上がり量が減っていきます。
大戸屋は「値段は少し高めだけど量も質も良い」事で人気になっていましたが、値段が上がり量が下がったことで割高感が出てしまい客足が遠のきました。強みであるおいしさを追求するための店内調理がコスト高の要因となり経営の脚を引っ張ることとなってしまいます。
当初600円台が主流だったものが800円台が主流になってはさすがに客足は遠のくでしょう。量が減ったとなればなおさらです。
当然業績が悪化し株価も低迷します。

こういった状況でコロワイドは大戸屋の敵対的TOBに動き出したわけです。

創業者一族VS経営陣になっているけど・・・

創業者の理念を守ろうとしているのは経営陣側ってのがね・・・・

コロワイドと言えば飲食チェーンの超大手です。チェーン店というのはほとんどの場合多店舗展開で効率的に利益をあげるため効率化・合理化されます。
ただそれに反して味もそれなりのものになります。その代わりどの店に行っても一定水準の味は提供されるわけです。それも最近はそれなりに高い水準の物が提供されるお店が多いですからチェーン店が悪いとも思いません。お昼には良くお世話になっておりますm(_ _)m

大戸屋はすでに書いたように店内調理にこだわっています。さすがにコスト削減のため、質が落ちないならカット野菜の使用も考えたりはしているようですが、基本は店内調理にこだわることで他と差別化して行きたいのが経営陣サイドの考えのようでした。

この店内調理というのは総業者の理念やこだわりだったわけで、それをその創業者の妻と息子がぶっこわそうとして、他人(と言っても親戚もいるようだが)である経営陣サイドのほうが守ろうとしているのが興味深いというか変というかなんともな構図。
総業者一族にとっては「総業者が作り出した大戸屋はどうでもいいんだ」と思われても仕方のない形。
コロワイド傘下になればセントラルキッチン方式が取られる可能性は高いでしょうし、味も大きく変わるでしょう。名前は大戸屋でも全く違う店になる可能性が高く、独自性もほとんど無くなるのではないでしょうか?
ただ、それが経営的には良い方に行く可能性もありますからね。今のやり方で業績が低迷している以上やむを得ないことなのかも知れません。

そして株を持っている個人からすれば、利益がでればいいんのであって、店内調理かセントラルキッチンかはあまり関係ないでしょう。ずっと株を持っていて配当を貰い続けるのであれば会社の理念は大事になってきますが、キャピタルゲインを狙うだけなら必要なのは株価の上昇です。
そしてTOBですから当然買取価格にはプレミアムがつきます。3000円を超える価格は正直今の大戸屋の業績から考えるとかなり割高な価格に見えます。つまり株主からすれば「持ってるより売った方が得だ」と思える価格なわけです。
そして経営陣サイドからは今後劇的になる道が見えない。となるとTOB成立しますよね・・・・

創業者の身内にとっては「大戸屋は自分たちの会社」なんだろう

上場してる時点でそうではなくなっているのですが・・・

創業者一族は自分たちが経営陣に入り、経営の主導権を取りたかったのでしょう。
創業者自身の思いはどうだったのかはわかりませんが、少なくとも残された妻と息子はそう思っているように感じます。
ただ慰労金の関係等々でそれが上手く行かなかったとなって取った手段が、株を他社に売る。ではちょっと・・・・という気はします。株を手放すにしても経営者の理念が引き継がれる所なら良いんですが、まず確実に店内調理をしない所に売りましたからね。
ここまで作り上げた創業者の思いを一番汲み取ってあげられるのは身内だと思うんですが、創業者の理念とは完全に逆のとこ行っちゃいましたから。

結局は自分たちが経営陣に入れなかったからどうにかして経営陣から会社を取り戻したかったんでしょうね。まぁその気持もわかる気がしますが。

今後の大戸屋がどう変わるのか、変わって上手くいくのかは気になる所です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました