【個人事業主】看板屋は稼げるのか?

個人事業主
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ここでいう看板屋とは

看板は大きい括りで言うと広告になりますが、ここでいう看板屋は電通や博報堂のような広告代理店ではなく、看板を作り設置する会社という意味になります。
広告代理店にもOOH(アウトオブホーム)と言われたりする屋外広告の部署があったりするようですが、屋外広告自体が市場規模が小さいのでメインではありませんし、給与形態や新卒での採用基準なども製作・設置業務を行う看板屋とは違うと思いますし、その世界は私は知らないので話せることがなにもないです・・・

看板屋の労働時間は?

職種によって違うのは当然ですが、全体的に労働時間は長めかと思います。
繁忙期と閑散期の差が結構ある業界で、閑散期は「何もすることがねえええええ」という日が続いたりしますが、繁忙期は残業しまくり状態になります。
現場管理や現場での設置作業を行う人は、早朝や夜間の作業もあります。休日出勤も多いです。
例えば銀行の工事であれば当然営業時間中は出来ないので、窓口業務が終わった後や休業日での工事になるためです。
ビジネスビルに入ってるテナントの改装工事などは、GWや盆休みなどの長期休暇中の工事になる場合もあります。

上記の様に仕事の性質上、時間外労働が多い業界ですので、もし看板業界に入るのであれば残業手当などがしっかり出る会社を選んだ方が良いですが、特に設置業務中心の会社は小規模な所が多く、残業代がきちんと出ない所が多いのが実情だと思います。
私は最初の看板屋が10名ぐらいの零細でしたが、そこはきっちり残業代も休日出勤も付けてくれていました。
その次は日本でも有数の規模の看板屋でしたが、残業代はほとんど付きませんでした。ただこれは、上司や営業所によってある程度ついたりつかなかったりの差があったようで、社内でも所属する部署や営業所で不公平感がすごく強い会社でしたね。

看板屋の会社員は給与はどうなのか

まずあくまでも私の経験と周囲からの情報だと言うことをご理解願います。
嘘ではないですが、もっと条件のいい看板屋もあるでしょうし逆もあると思います。結局はその会社がどれだけ利益を出せているかになると思いますので、あくまで参考で考えてください。

総じて看板業界は給与水準は高くないと思います。
最初の零細看板屋では、30歳半ばで420万ぐらいでした。業績が悪く、給与カットの時期もあり(30歳ぐらいの時だったかな?)その時は360万ぐらいだったと思います。
それでも社会保険や退職金制度、有給休暇もあり、零細看板屋としては条件は良い方だったと思っています。
零細看板屋に新卒で入る人はまずいないと思いますが、20歳ちょっとぐらいで未経験で入社したとすると、基本給20万ぐらいにボーナスが年2ヶ月分ぐらいで年280万ぐらいに残業代のイメージかと思います。

色々な看板屋の知り合いに話を聞くと、明細を見たわけではないですが看板業界でそれなりの大手であっても30歳で400万行けば良い方な感じです。昇給幅も少なく、無い年もあるので40歳50歳になっても給与が大幅に上がると言うことはあまり望めません。
小さい看板屋だともっと条件が悪い所も多く、30歳半ばで350万前後などもザラにあるようです。
小さい看板屋だと同族企業が多いというのも給与水準が低い理由の1つにあるかもしれません。

零細看板やの後に入った大手では営業職でしたが、少し給料が上がったぐらいであまり変わりませんでした。
額面年収で450万ぐらいだったでしょうか。
大手なので福利厚生は多少良かったのと、基本的には土日休みでした。最初の零細看板屋と比べると夜勤・休日出勤は少なかったですが、サービス残業は多かったです。
毎年定期的な昇給はありました。数千円ですが。
50前後で部長クラスになると、550万~600万ぐらいと言った感じです。
同業のライバルっぽい感じの所の給与を聞いてもだいたい同じような感じのようでした。
業界最大手と言ってもいい売上と従業員数の会社でもそのぐらいの給与なので規模に限らず、給与水準は高くないと思っておいた方が良いかと思います。

まぁ世の中30歳で600万や700万貰える仕事に付ける人は少数なので、世間的には普通の給与水準と言えるかもしれません。

独立して個人でやっている看板屋さんはどうか

独立しているパターンとしては大きくは2パターンです

・営業として仕事を取ってきて、ほかは外注
・職人として日当で仕事をする

です。
私の場合は少し特殊で、どっちもやってる感じですがそういう人はあまり見かけないです。
どの業界でもそうだと思いますが、上手くいけば独立したほうが絶対に稼げます。ただ、上手くいかずに会社員より稼ぎが悪くなる人やまったく別の業界で会社員に戻る人などがいるのも現状です。

営業として仕事を取ってくるタイプ

こちらは仕事量を確保できれば儲かると思います。
ただ特に工賃部分はあまり利益幅を取ると他社に負けてしまい受注ができなくなるので、製作やデザインも含めて仕事をしないと利益幅が少なくなる傾向にあります。
うまく仕事を回せれば年収4桁も可能かと思いますが、職人と違い自分の動いた分が確実に日当として金になるわけではなく、お金にならない動きも多い働き方になるかと思います。

職人として日当で仕事をするタイプ

元々看板屋で職人として雇われていた人が独立してやるパターンです。
基本的には一日いくらという単価で稼ぎます。多くの場合、多少の早出残業は日当に込みです。
繁忙期は昼・夜と掛け持ちで働く人も多く、仕事ができる人気の職人さんは早い内に予定が埋まっている事も多いです。
イメージ的には人気のある職人さんで年収600前後と言った感じでしょうか。月平均50万ぐらいですね。
繁忙期はもっと稼ぎますが、日当が基本のためどうしても長期休暇がある月などは収入が下がります。
職人さんは足りていないのが現状なので多少腕が悪くても仕事はあるのが現在の看板業界です。
ただ日当はベテランになったからと言って上がるわけでもないので、収入の上限は決まってきます。
年収4桁は一人でやっている場合は難しいかと思います。

何人か下に若い職人がいて、数名手配できる人であれば年収4桁も可能かと思いますが、人の管理や手配で現場作業以外の仕事が結構大変になります。
元々現場作業しかしてこなかった人が多いので、この部分はかなりハードルが高いかと思います。

仕事の受注先によりますが、丸一日仕事をしなくても日当が貰える事が多いです。
なぜならたとえ半日しか仕事をしなくても、その人の1日の労働力を拘束してしまっているからです。
たとえ13時で仕事が終わったとしても、職人さんはその後の時間の仕事があるわけではありません。そんな都合のいい仕事なんて滅多にありませんから。
それなのに半日だからと日当を大幅に減額すれば、職人さんはそう言った半日仕事に来てくれなくなります。同じ日に一日の仕事が入ればそっち行った方が稼ぎよくなりますからね。
そういった仕事が多い客先と繋がれれば、そこまでしんどくなくある程度稼ぐことができます。
ただ、客先によってはいつもいつも朝から夕方目一杯まで、という場合もあります。主にゼネコンの現場をしている看板屋などだとそうなりがちですね。

私の場合

営業的な部分も現場もしますが、がっつり打ち合わせ(定例打ち合わせとか)や1からデザインを考える等の部分はやっていません。一人でやっているので時間が取れないのが大きい理由ですが、この部分は利益が出にくい部分だと言うのもあります。

この部分はお客様の営業さん・デザイナーさんに任せて、そこより下流をやる感じにしています。
現場を複数掛け持ちして、自分が行く現場・職人だけ手配して現場管理は客先の現場担当に任せる現場・手配した職人だけ行って貰う現場と作業内容や規模によって使い分けている感じです。
品物の納品のみの仕事もあります。

月によって売上も利益もものすごく上下しますが、繁忙期で自分自身が行く現場でほぼ埋まり、外注さんにお願いするある程度まとまった現場が複数あった月は100万以上の利益が出る場合もあります。
めちゃくちゃ暇な月は、バイトしてたほうが儲かったんちゃうの?って額になった月も過去にはありましたが・・・

幸い昨年一昨年とそこそこの規模のまとまった案件が続いているので、2年続けて利益としては1000万を超えました(当然ですが、きちんと税理士さんにお願いして確定申告してます)。
今年度も3月までで300万は行かないけど260か270ぐらいの利益は出ているかなぁ・・・って感じです。
ただ、ずっと依頼を頂いている上記のまとまった案件が今年でほぼ終わるので、来年以降は4桁の利益を出すのはちょっと厳しいかもなぁ・・・と思っています。
それでもサラリーマン時代より2倍以上の収入で(年金や福利厚生の差はありますが)、時間は自由が効き労働時間はかなり短くなっています。時給にすれば3倍かもっと行ってるかもしれません。
ただ私の形態ではこのぐらいの収入が上限かなぁ・・・とは感じています。上手くいっても、あと100~200万ぐらい伸ばせるかどうか・・・ぐらいかと。
それ以上を狙うには、工場を借りたり人を雇ったりとリスクを取って規模を拡大するか、昼も夜も関係なく身体を気にせずがんがん働くかしか無いように思います。

仕事が多く、もうこれ以上稼がなくてもいいや、って月は自分自身の身が空いていても外注さんにお願いしたり、夜勤が続いてしんどいときは他の職人さんに行って貰ったりと融通が効くのも良い点です。
1週間ぐらい自分は休んで旅行に行って、その間は他の人に現場に行って貰うなんて事も可能です。
ただその代わり複数の現場の内容を把握して、その現場に適した職人さんの配置を考えて段取りをする必要があるのはしんどい点ですね。
あとは、自分が頭という形になっているのでたとえ自分がやった事でなくても、現場で職人さんが何か問題を起こした場合(事故などで作業先の物を壊したとか傷つけたとか)は、対応の必要が出てきます。
そういった万一のため、費用はかかりますが私は工事保険も入っています。

まとめ

・看板業界は総じて労働時間長め、給料安め
・独立したほうが稼ぎと言う点では稼ぎやすい
・働き方によっては年収4桁も可能
・ただ、個人的には一人でやる限りでは年収1000~1300万ぐらいが限界の様に感じる

決して給与水準は高くないですが(特に雇われだと)、他の仕事よりは現場ごとに変化があることが多く、必要な作業の種類も多いため仕事が単調にはなりにくい仕事かと思います。
工事した物が目に見えて残るのも「やった感」がありますし、人にもどんな仕事か説明しやすいですね。
現場作業を行ういわゆる職人さんは高齢化していて人手不足です。若くて仕事できる職人さんはものすごく重宝されます。普通に仕事ができて普通のコミュニケーションが取れれば、仕事に困ることはあまりないと思います。





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